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広島大学水圏資源生物学研究室のブログです。資源のOB、OG、何かの縁で資源に関わってこられた方に、研究室のイマの様子を時には真面目に、時には面白くお伝えしていきます。
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2019年09月05日 (木) | 編集 |
こんにちは、H.Sです。
台風接近中の沖縄県瀬底島から投稿しています。過去の瀬底滞在記はこちらをご覧ください。

今回は、これまでしていなかった自分の研究内容と、最近の瀬底での暮らしぶりもご紹介します。

私は掃除魚擬態をするニセクロスジギンポという魚の『擬態機能の解明』を目的とした基礎生態(繁殖、摂餌、社会的行動など)について調べています。

ニセクロというとフジサワさんが研究していた魚でしたが、引き継ぎ、擬態機能解明について残された課題に取り組んでいます。

もともとは別のイソギンポ科魚類をする予定で来たのですが、3月末の予備調査で、瀬底ではあまり見つからず、代わりに珍しく越冬した大型のニセクロを見つけました。その観察を続けていたところ ”実は世界のどのサンゴ礁からも報告がなかった” 繁殖行動について観察することができました。さらに、例年よりも早い時期からたくさんの幼魚が流れ着き、今年は「ニセクロの当たり年」だったのです!そのおかげで残された課題や面白いことが、だんだん分かってきました。もっと詳しいことについては、学会と魚生研でお話できたらなと思っています。



さて、研究はこのような感じなのですが、研究以外の時間はどんなことに使っているかというと...

七夕には瀬底オーシャンズカップというバレー大会がありました。まわりは皆、強いチームばかりで、瀬底研究施設チーム"sesoko united"は、頑張りましたが、初戦敗退でした...しかし、とても良いリフレッシュになりました!(写真はぼかしてます)。

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7月の末に開催されたハーリーレースにも参加しました。一番右の黄色いフラッグがsesoko unitedチームです。

20190728_065758720_iOS.jpg

10人で写真のようなハーリー船に乗って速さを競う大会です。息をぴったり合わせて漕ぐことが大事なので掛け声は、みんなが大好きな、ビール!ゴーヤ!ビール!ゴーヤ!.....(笑)なんとも奇妙な掛け声で、周りの観戦者も驚いていましたが.......

20190728_065814177_iOS.jpg

接戦の結果...








20190728_065817223_iOS_201909052219416f7.jpg

チームブロックでは1番!全体では5位/17チームでした!もう少しで入賞でした〜惜しい!

そして、瀬底には古き良き伝統が残っています。沖縄では、お盆の時期になるとエイサーと呼ばれる盆踊りがあります(正確には旧盆なので時期が違いますが、今年は同時期でした)。エイサーの踊りと曲は地域によって様々な型がありますが、瀬底のエイサーはシークンチュ(瀬底で生まれ育った人)によって守られてきたそうです。

DSC09762 - コピー

ちゃっり私も体験してみました。こんな貴重な経験は、なかなかできないですね!

このような感じで、研究だけでなく瀬底暮らしも楽しみながら、過ごしております。先月は瀬底のニセクロとの比較データをとるため、宮古島に行ってきました。次回は宮古島調査のことを書いてみようと思いますのでお楽しみに。

最後は瀬底で撮ったお写真でお別れです。

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顔みたいな岩。ヒメジャコガイが閉じると瞬きしてるみたいです。
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前回もブログに登場したサザナミヤッコの幼魚です。だいぶラインが増えましたよ!
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こちらはソメワケヤッコです。う〜ん、この青と黄の2色に染め分けられた色は不思議ですよね。
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それでは、暑い日々が続くと思いますが、お体にはお気をつけください。またお会いましょう。 by. H.S



2019年06月01日 (土) | 編集 |
こんにちはH.Sです。
沖縄県瀬底島から投稿しています。過去の瀬底滞在記はこちらをご覧ください。

長期潜水観察を始めてから2ヶ月が経ちました。4月の施設は、ほぼ貸切状態でした。5月からサンゴの産卵に合わせて国内外の研究機関から研究者の方が続々と来所され、賑やかになってきました。夜ご飯の時間になると食堂でご飯を食べながら、研究内容や研究室、自分の大学の話などをします。もちろん、たわいも無い話も。この時間は、研究にアドバイスをいただけるチャンスでもあり、とても貴重な時間です。瀬底研究施設の魅力の一つでしょう。

さて、今日はそんな瀬底の魅力を写真とともに少しだけ、ご紹介します。

・研究フィールド
施設の前には沖縄らしい綺麗なサンゴ礁が広がります。地形は遠浅でリーフエッジでも水深5m(満潮時)ほどしかありません。強い流れもなく、とても研究がしやすい海域です。そんな海が、目の前にあります。
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海の中は、これまた沖縄らしい熱帯・亜熱帯気候帯区分の魚たちが生息しています。

青色が美しいサザナミヤッコの幼魚
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まさに紅色、オキナワベニハゼ
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可愛らしいオウゴンニジギンポの幼魚
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桟橋にはハナミノカサゴがついています
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変わった模様と格好をしたオビテンスモドキ
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・施設の雰囲気

施設は広く、全部で7つの棟があります。
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普段、私は管理棟に宿泊しています。朝、目が覚めたらウエットスーツに着替え中庭を通り、最短10分で海に入り、観察を開始することができます。海から上がってきたらシャワールームも2箇所あり自由に使えます。4-5月の2ヶ月間は朝7時から観察を始め、夕方の6時までの間で休憩しながら4回潜り、行動観察のデータを取りました。

中庭の雰囲気もとても良く、南国感があります。
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こんな看板も。沖縄らしいですね。施設の外で何度か生きたハブを見ましたので本当にいます。
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以上、少しだけでしたが施設の紹介をしました。
それでは、またお会いしましょう。 by H.S


2019年04月10日 (水) | 編集 |
こんにちは。H.Sです。
沖縄県 瀬底島から投稿しています。過去の瀬底滞在記はこちらをご覧ください。

僕は3月末から1人で、瀬底研究施設に滞在しながら、毎日、潜って行動観察や実験をしています。予定では9月ごろまでいます。最初の1週間は研究室から3人が作業のお手伝いに来てくれました。

せっかくなのでSCUBAを使ってあちこち行ってみました。沖のパッチリーフにも行ってきました。そこはヤッコの楽園で、ロクセンヤッコ、ヘラルドコガネヤッコ、アカハラヤッコ、ルリヤッコ、ナメラヤッコ、アブラヤッコが見れます。僕は野生のルリヤッコを初めて見ました。非常に美しいです。排気音で脅かしてしまい写真はとれませんでした......修行が足りませんね。

P4020194.jpg
(沖縄は初めて、普段は瀬戸内海でしか潜らないというN.Bさん。潜れてよかったですね^^)

ニセクロスジギンポも見つけました。昨年、イラストマーを付けた個体も見つかり、今年も会えたなっ!といった感じでしょうか。
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もうすでにスズメダイ類の卵食を始めており、ご覧のようにニセクロは1回の卵食でお腹が膨れるほど食べてきます。もちろんスズメダイ類のオスからは、激しい攻撃を受けます。
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卵食を終えたニセクロは、さっさと自分の巣穴に帰ってしまいます。まんまと栄養価の高い"おいしい"卵を食べ終えたニセクロはどことなくニヤッとしているような気がします。
P4080302.jpg 
本種の擬態の機能については詳しくは当研究室OGの藤澤さんが論文を出しているのでご覧ください。最後にこれから瀬底に来られる他大学の研究者の皆様、瀬底で僕をみかけたら話しかけてくださいね。
無題 

では、またお会いしましょう。by H.S




2017年09月08日 (金) | 編集 |

皆様こんにちは。M1のフウライです。
私はこの夏、2か月半ほど沖縄県の瀬底島でフィールド調査をしていました。
今回はその研究の様子と、瀬底での生活やイベントをご紹介したいと思います。

まず、フィールドである瀬底の海!
エントリー場所 

沖縄らしいエメラルドグリーンの海です!
水深が浅く透明度が高いため、調査はシュノーケリングで行っています。

デバスズメダイ1 メガネゴンベ1
クマノミ1 テングカワハギ
(デバスズメダイ、メガネゴンベ、クマノミ、テングカワハギ)
一面を覆う多種多様なサンゴと色とりどりの魚が本当にきれいです。

フウライ 
こちらは私の研究対象魚のフウライチョウチョウウオ
日中はほぼずっとペアで摂餌をしています。
体側の模様で50個体ほど個体識別をしています。

調査は主に以下の3つを行います。

行動観察 10:00-13:00
1個体を10分間観察して摂餌回数のカウントや、攻撃行動の記録をし、ペア内の雌雄の役割を調べます。
フウライ摂餌 
フウライチョウチョウウオは摂餌頻度がとても高いので、観察中は一瞬も気が抜けません!

寝床調査 17:00-20:30
お腹の膨れ具合と寝床に戻っているかどうかを確認し、ペアごとの産卵周期を調べます。
お腹大 
     おそらくこの日に産卵するメス(左)
食べ過ぎでもお腹が膨れることはありますが、それとは比べ物にならないくらいパンパンに膨れています。

夜体色 
暗くなってくると夜体色になり寝床となる岩陰に戻ってじっとしています。
夜の調査はライトが必須ですが、水面でライトを照らすとダツが突進してくるため、ダツの恐怖に怯えつつ、私の動きに合わせて閃く夜光虫に癒されながらほぼ毎日、この寝床調査を行いました。

早朝調査5:00-7:30
前日に産卵に行ったペアが縄張りに戻ってくる様子とそれまでの縄張りへの侵入者の有無を調べます。
フウライはかなり早寝早起きなので、夜型の私にはつらいです。
もちろん早朝調査の後は夕方まで爆睡です。

調査の後は、データ整理
データ整理 
海の中で書く字は汚すぎて時間が経つと自分でも読めなくなってしまうので、取ったデータはその日のうちにまとめることが重要!なのですが…


瀬底滞在中は琉球大学瀬底研究施設の宿泊棟に泊まっています。
起きて30分で海に潜ることができる恵まれた立地と、清潔で快適な施設も瀬底の大きな魅力の1つです。

学生部屋 
学生は4人部屋ですが、ほとんどニセクロさんと2人で泊まらせていただきました。
宿泊する部屋も食堂もクーラーが完備されていて、ついつい部屋に引きこもってしまいます。

食事は主に自炊自炊!!をしています。
ご飯 

自転車で15分ほどの場所にあるスーパーにはゴーヤやナーベラー(ヘチマ)、イラブチャー(ブダイ)、ランチョンミートなど沖縄らしい食材も揃っています。


瀬底での日々はほぼ研究尽くしの毎日ですが、時には楽しいイベントでリフレッシュ!

美ら海水族館の花火大会
今年はサンセットビーチとして有名な瀬底ビーチで、海から上がる花火を見ました。
夕日 
花火はもちろん海に沈む夕日も荘厳でとってもきれいでした。

ボートダイビング
ボートダイビング 

ニセクロさんの調査に便乗して一緒にボートダイビングをさせていただきました。

洞窟 
久しぶりのスキューバで緊張しましたが、いつも潜っている場所とは違った環境で、いつもは見かけない魚もたくさんいて新鮮でした。

カスミチョウチョウウオ フエヤッコダイ
  カスミチョウチョウウオ      フエヤッコダイ
こんな時でもついチョウチョウウオを目で追ってしまう自分が怖い…

瀬底島の夏祭り
夏祭り 
瀬底島内のローカルなお祭りですが、三線の演奏やエイサーなどもあり非常に盛り上がっていました。私は島人のパワーに圧倒されっぱなしでした。

この2か月半、狂ったように海に潜って、たくさんのデータを集めることができました。
しかし、今回の瀬底生活での一番の成果は施設の方々や他大学の学生さん、私の研究を気にかけて協力してくださった方々との貴重な出会いでした。快適な瀬底生活と研究がたくさんの方々のサポートによって成り立っていることを忘れず、これからも研究に精進していきたいと思います。


最後に、おまけコーナー
(※ここから先はおふざけ要素満載なので、興味のある方だけどうぞ!)

美ら海戦隊 瀬底レンジャー 
~ダースベイダーの改心編~
瀬底レンジャー最初 

今日も平和な瀬底の海...
と、そこにダースベイダーが現れた!

ダースベイダー3 

釣り竿(ライトセーバー)で魚を一網打尽にしようとしている!

ダースベイダーから瀬底の海を守るため、死闘を繰り広げる瀬底レンジャー2号と3号
無題 

激しい戦いの末、ついにダースベイダーのフォースが弱まりマスクが外れた...

1号 
そこに現れたのは瀬底レンジャー1号の姿だった!

一度は暗黒面に落ちた1号だったが、2号と3号の必死の呼びかけにより
海洋資源の大切さを思い出し、本来の姿を取り戻した。
こうして瀬底の海に再び平和が訪れた。

瀬底レンジャー最後 

[ 出演 ]
ダースベイダー:カンモンハタさん(友情出演)
瀬底レンジャー1号:カンモンハタさん(友情出演)
瀬底レンジャー2号:ニセクロさん
瀬底レンジャー3号:フウライ


最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます。
実はこのヒーローマスク、ふざけて着けているわけではなく(この写真は完全にふざけていますが…)れっきとした潜水調査時のユニフォームなのです。
毎日、海に潜っているとクラゲが大量に流れつき、海の中が一面クラゲだらけ!ということも。
そんな時に役立つのがこのヒーローマスク!!
某100円ショップで購入したヒーローマスクにシュノーケルを咥える穴を取り付けました。
これにより顔の露出を100%なくすことができ、クラゲの入り込む隙を一切与えません。
このマスクを着けている時に海の中で人に出会ってしまうと恥ずかしくて顔向けできませんが、今ではこのマスクがないと不安になるほどです。
見た目はさておき、機能の面では素晴らしい発明だと自負しております。
クラゲでお困りのダイバーの方はぜひ一度お試しください!

以上、少し脱線しましたが、瀬底滞在記でした。

フウライ



2016年08月01日 (月) | 編集 |
皆さん、こんにちは。
修士1年のニセクロ(フジサワ)です。

私は6月下旬から沖縄県瀬底島で調査を行っています。
瀬底入りしてから、約1か月半が経ち、ちょうど折り返し地点なので、
私の研究と瀬底の生活について紹介させていただきます!

まずは研究について.....
私は学部時代から継続して、ニセクロスジギンポの研究をしています。
ニセクロスジギンポについて軽く紹介を....
ニセクロは掃除魚であるホンソメワケベラに擬態する魚として知られています。
私は"どうしてこんなにそっくりなのか?"という疑問を明らかにすべく、
沖縄県瀬底島で野外観察を行っています。
E 腹ぱんぱん_R
この魚はニセクロスジギンポで、
Eホンソメ白点_R
この魚が掃除魚のホンソメワケベラです。本当にそっくりですよね‼

E ニセとホン_R
(あまりきれいに写っていませんが、)この写真は上がニセクロで、下がホンソメです。
研究を始めた頃は、私もニセクロとホンソメの見分けが全くつきませんでした....
見分けるポイントは、口の位置です。
ホンソメは顔の先端に口があるのに対して、ニセクロは顔の下あたりに口があります。

ニセクロスジギンポ_R
ニセクロがホンソメ幼魚にクリーニングされている写真です。
このように、ニセとホンは関わりがあるのです‼

調査は基本的にシュノーケリングで行い、ニセクロの摂餌行動を観察しています。
P6210042_R.jpg
この場所が瀬底研究施設の前にある私のフィールドです。
ニセクロ各個体の個体識別・追跡観察を行うことで、”擬態の意味”の解明を試みています。
ニセクロはとてもおもしろい摂餌行動を行うので、毎日観察していても
新たな発見がたくさんあります。
ニセクロスジギンポ①_R
この写真をご覧ください。ニセクロは魚卵食も行う魚であり、
お腹がぱんぱんに膨れるほど魚卵を食べていました。
ちなみに、この時はM2のモリさんの研究対象魚であるルリスズメダイの卵を
食べていました。モリさん、すみません.....

瀬底の生活について.....
去年と同様に、琉球大学の研究施設で宿泊させていただき、
周りの方々に助けていただきながら楽しく毎日を過ごしています。
7月の下旬には、琉大チームとしてハーリーレースに参加させていただきました。
初めてのハーリーでとても緊張しましたが、みんなで息をそろえて無事ゴールすることができました。
IMG_2709_R.jpg
練習なしの一発勝負でしたが、なんと21チーム中15位でした‼

これからも暑い日が続きますが、引き続き、瀬底での調査頑張ります。
みなさんも夏バテ・熱中症には気を付けてください。

それでは、
同じく、瀬底でフウライチョウチョウウオの研究をしている学部4年のエンドゥ―さんとのツーショットでさよならしたと思います。(私のおでこが...)
P7220393_R.jpg